仮想通貨ビットコインの価格予測で使われるテクニカル分析。チャートのあちらこちらに線を引き、「〇〇日移動平均線」や「RSI」や「ボリンジャーバンド」といった聞きなれない専門用語に圧倒された読者の方も少なくないだろう。
一体、何を根拠にテクニカル分析で価格予測ができるのかと思うかもしれない。
実は、複雑なチャート分析の背景にある哲学は極めてシンプルだ。テクニカル分析は、「歴史は繰り返す」という1つの哲学に集約されている。
それは、理屈ではない。テクニカル分析と対極にあるファンダメンタルズ分析では、しばしば因果関係が根拠となる(因果関係があるように見える事象が根拠になるといった方が正しいかもしれない)。
例えば、ビットコインの半減期になってマイナーに支払われるビットコイン報酬が半減しマーケットに出回る供給量が減るから価格は上がるというのは、理屈屋の説明だ。
誤解を恐れずに言えば、テクニカル分析家は大抵のケースでそうした理屈を気にしない。確かにニュースやイベントは何らかの形で価格上昇(下落)の原因となるかもしれないが、結局のところ100%因果関係を特定するのは不可能だからだ。
ならば、そうした「雑音」を無視してチャートのみに集中し、過去の傾向と未来を重ね合わせた方が良いというわけだ。
トシムリン氏と占星術
コインテレグラフジャパンに寄稿するテクニカル分析家でビットコインの天井や底など数々の予測を的中させてきているトシムリン氏が実践する哲学は、「歴史は繰り返す」の進化版だ。
歴史とは時間だ。では時間の起源は何か?時間という概念は、地球が太陽の周りを回る周期を元に作られたものだ。我々は星の周期に沿って生活をしており、先人たちの努力の末、周期の特徴に合わせた生活スタイルを確立してきた。
「実はBitcoinも星の動きの特徴を知っていれば、バブルがいつ起こり、いつ弾ける可能性があるのかも読み解くことができる」
この事実こそ、トシムリン氏が占星術を仮想通貨相場の分析に活用する理由だ。決して奇をてらってる訳ではない。「歴史は繰り返す」が哲学のテクニカル分析をさらに突き詰めれば、占星術にたどり着く。
そして、何よりトシムリン氏は占星術を使ったビットコイン相場分析で未来を読んでいた。
トシムリン
トレード歴15年の現役為替トレーダー。20歳の頃から専業トレーダーとなる。6年間はトレードが上手くいかず一時借金を背負ったが、研究と分析を積み重ねて独自の分析スタイルを確立し、7年目からプラス収益となり、そこからは安定的に利益を出し続けている。一般投資家が持ちえないマーケットの内部構造を多角的に分析して市場を予測していくことが得意分野。 分析能力と育成能力に定評があり、トレード教育によって多くの常勝トレーダーを輩出している。
2017年の仮想通貨バブルを的中させた男
トシムリン氏は、2017年の仮想通貨バブルを言い当てられた理由として、九星気学で1963年のチューリップバブルと1999年のインターネットバブルという歴史的なバブルを読み解いた。一白水星の年であった1636年と1999年の翌年に九紫火星という年で双方ともバブルが崩壊したことを指摘。2017年は一白水星であったから翌年の九紫火星である2018年にバブルが崩壊すると予測できたというわけだ。
「一白水星は「天上天下」「世の中が反転しやすい」という特徴がある。つまり、相場が反転したり、今まで富や名声を得ていた人が落ち、逆に日の目を浴びなかった人が脚光を浴びたりするような形で世の中が反転しやすいという特徴があるということだ。また、九紫火星は「上がった人が落ちる」「流れが変わる」という特徴があるが、まさに2017年の仮想通貨バブルとは一変してバブルが崩壊したり、含み益が乗っていて、 そのまま保有し続けた人は大幅に目減りする結果となり特徴通りの展開となった」
また同氏は、四柱推命を使って2017年のビットコインの好調ぶりの裏付けも行った。四柱推命は人はその背負った運命に沿って好不調の波が絶一定の周期(バイオリズム)で起こりやすいことを説く占いだが、2017年のビットコインを四柱推命でみると運命バイオリズムは絶好調だったと指摘した。
この他にもインターネットバブル前後のマイクロソフト社の株価とビットコインの比較や干支を組み合わせた分析など、トシムリン氏のテクニカル分析のタネは尽きることがない。
最近では、2019年の5月のビットコイン価格急騰時、エリオット波動分析などを用いてプチバブル”の様相 であると警鐘を鳴らしていた。
参考資料: https://jp.cointelegraph.com/news/toshimurin-and-his-philosophy-of-technical-analysis
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