仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)は、今朝方の1時間ほどで10%ほど急落。1万ドル回復したのもの束の間で、2億ドル(約212億円)ほど一気にショートポジションの生産が進んだ。
執筆時点では8700ドル付近で推移している。
マイナーに対する報酬が半減する半減期まで2日を切る中でのビットコイン急落だが、「1万ドルの壁」、「クジラ(大口投資家)の動き」そして「半減期前のボラティリティ(変動幅の大きさ)」という少なくとも3つの要因が考えられる。
実は手強い1万ドル付近のレジスタンス
2018年中盤以降で、1万200ドルと1万500ドルのレンジは歴史的に手強いレジスタンスゾーンとして知られている。2019年6月に1万500ドルを突破して以降で一時1万4000ドルまで上昇したことを除いては、過去2年間で6回中5回とも失敗している。
(出典:Tradingview「ビットコイン レジスタンスの抵抗に合う」)
5月8日にビットコインが1万100ドルを下回った時、重要なレジスタンスレベルでの拒否と捉えられて激しい調整につながった可能性がある。
その後、クジラが9900ドルの時点で動いたことから、バイナンスやビットメックスで多くのロングポジションが清算された。
クジラが動いた
1万200ドルでの拒否が確認された途端、ビットコインのクジラが一気に動いたようだ。
バイナンスやビットメックス、デリビット、OKExを含む4つのデリバティブ取引所における建玉が急落。建玉は、「ロング」や「ショート」などトレーダーが持つポジションの総数をしており、多いほど投資家の長期的な関心が高いことを示すと考えられている。
(出典: Hsaka「ビットメックス先物の建玉」)
建玉の急減少によって、先物市場でレバレッジを大きくかけていた買い手が足元をすくわれたようだ。
長期トレンドの転換点でビットコイン売りに賭けていたクジラの策略にはまったとも言えるだろう。
半減期前のボラティリティ
ビットコインの半減期は5月12日に推定されているが、ソーシャルメディア上で半減期に対する関心が高まり主要取引所でのトレードが増えてきている。
シカゴマーカンタイル取引所(CME)のビットコインん先物の建玉は先週に過去最高を更新し、デリビットのオプション契約は過去最高の取引量を記録していた。
新たに多くの投資家が主要イベントに期待してマーケットに大挙する時、マーケットは激しい売りに晒されることが多くなる。
例えば、2016年の半減期の後、ビットコインは30%以上も急落した。
参考資料: https://jp.cointelegraph.com/news/3-reasons-for-the-bitcoin-price-halving-dump-from-10k-to-81k
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