インドの脱ドル政策、ルピー還流懸念で暗礁に乗り上げる

インド石油省は最近、ルピーによる石油代金の支払いを推進する同国の動きが失敗に終わったことを認めた。この決定は、インドが国境を越えた債務を決済する際の米ドルへの依存度を低下させることを目的としている。

高いルピー換金コスト
インド石油省は最近、国会の常任委員会で、石油生産者に自国通貨での支払いを受け入れさせようとする同国の試みは失敗に終わったと報告した。同省は、ルピーを他の主要通貨に交換する際のコストが高いと認識されていることを、この政策が失敗した理由のひとつとして挙げている。

また、アラブ首長国連邦のADNOCを含む石油供給会社は、発生した収入を本国に送金する際に発生する可能性のある課題を強調している。

エコノミック・タイムズ紙の報道によると、一部の石油生産者は、ルピーの対米ドル相場が弱いため、ルピーはあまり理想的な支払い方法ではないと考えている。

「2022-23年度、石油元売り会社によるインドルピー建ての原油輸入はなかった。アラブ首長国連邦のADNOCを含む)原油供給会社は、インドルピーでの資金還流に引き続き懸念を表明しており、為替変動リスクとともに、資金還流に伴う取引コストの高さを強調している」と、同国石油省は述べている。

報告書はまた、インド石油会社(IOC)が実勢価格以上のプレミアムを支払ったことも、インドの脱ダラー化の失敗の大きさを物語っていると付け加えた。さらに同国石油省は、インドのコングロマリットであるリライアンス・インダストリーズ社と石油公社(PSUs)は、いまだにどのサプライヤーともルピーで支払う合意をしていないと述べた。

2022年7月11日以降、インド準備銀行(RBI)は石油輸入業者がルピーで支払い、輸出業者がルピーで支払うことを認めている。この決定は、インドが国境を越えた債務を決済する際の米ドルへの依存度を下げることを目的としている。インドの地域的ライバルである中国は、すでに一部の産油国との間で、自国通貨である人民元での支払いを認める協定を結んでいる。

ルピーで石油代金を支払うというインドの目標は失敗に終わったものの、脱ドル政策は一部の非石油貿易取引では一定の成功を収めている。

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