ドイツ人は、人工知能(AI)によってレンダリングされた歴史的建造物の画像を使用した「暗号切手」を注文できるようになった。ドイツ郵政公社が11月に発売するこの切手は、すでに予約注文が可能で、物理的な形と非可溶トークン(NFT)の両方が用意されている。
ドイツ初のNFT切手はベルリンのブランデンブルク門をAIが解釈したもの
DHLグループの一員であり、かつてのドイツ国営郵便局Deutsche Bundespostの後継者であるDeutsche Postは、公式暗号切手の発行を準備している。この切手は、物理的な切手とブロックチェーンベースのデジタル版(NFT)として発行される予定だ。
オリジナルの切手とトークン化された切手へのアクセス情報の両方が、10月中旬から注文可能な小冊子に含まれるとBTC Echoは報じた。「このオファーは非常に好評で、期待以上です」と広報担当者はドイツの暗号ニュースアウトレットに語った。
合計25万部が発行されるとドイツポストの担当者は述べ、比較的発行部数が多いのは、世界最大級のドイツの伝統的な切手収集コミュニティにも対応するためだと指摘した。
歴史的な場所や建物を描いたシリーズ最初の切手には、「Germany」の刻印があり、AIの解釈によるベルリンのランドマーク、ブランデンブルク門のイメージが描かれている。これは、記念碑とその周辺の簡略化されたイメージを表しており、通常デジタル世界に関連するピクセル化されたスタイルに似ている。
暗号切手の額面は1.60ユーロで、11月2日からドイツポストのオンラインショップで販売される。NFTとのコンボの小売価格は9.90ユーロ。また、80万枚が従来の切手としてのみ発行される。ドイツブランドの切手はすべて、連邦財務省が正式に発行する。
暗号切手はすでに世界中の郵便局で発行されている。2021年9月、スイス郵政公社は “フィラテリーにおける物理的世界とデジタル世界のギャップを埋める “切手を発行すると発表した。同年11月にこの切手が発売されると、需要の高さから国営企業のオンラインストアは大混乱に陥った。