機関投資家は暗号通貨とデジタル資産により注目している。バイナンス・リサーチとバイナンスVIP＆機関投資家による最近の調査レポートによると、機関投資家ユーザーの88％が今後10年間、暗号通貨について長期的かつ楽観的な見通しを持っている。
暗号市場はボラティリティが高いことで知られているが、大金持ちの大半は暗号を今後数年間、ポートフォリオの重要な一部と見ている。
機関投資家の暗号資産への関心は高まっている
2023年3月31日から5月15日まで、208人のバイナンスVIPおよび機関投資家ユーザーを対象に実施された「機関投資家の暗号資産見通し調査」では、暗号資産に長期的に投資する機関投資家が増加していることが判明した。調査によると、これらのユーザーの63.5%は今後12ヶ月間のデジタル資産に対して前向きな見通しを持っており、88%は今後10年間に対してより前向きな見通しを持っている。
回答者のうち50%は、今後5年間で暗号資産のエクスポージャーを増やすと予想している。エクスポージャーを減らす予定と答えたのはわずか4.3%だった。これは、暗号通貨の将来の成長と主流への採用に対する自信と楽観的な見方を示している。
ビットコインは依然として機関投資家の間で最も人気のある暗号資産
ビットコインは機関投資家の間で依然として最も人気のある選択肢であり、より広範な暗号セクターと比較して、ビットコインに肯定的な回答者の割合が多い。ビットコインが時価総額で最大の暗号であり、最も確立された暗号であることを考えれば、これは驚くべきことではない。ビットコインは暗号世界の「デジタル・ゴールド」であり、価値の貯蔵とインフレヘッジと見なされている。
42.8％の投資家は、大きな投資リターンの可能性に関心がある。しかし、37.5%はデジタル資産の背後にあるテクノロジーへの長期的なエクスポージャーにより動機づけられており、回答者の48.1%と43.8%はそれぞれレイヤー1とレイヤー2のテクノロジーに投資している。
機関投資家の取引は依然として中央集権型取引所が中心
中央集権的な取引所は、依然として機関投資家の取引に最も人気のあるプラットフォームである。多くの暗号投資家が分散型取引所の台頭を支持する一方で、Binanceのような中央集権型取引所は、機関投資家トレーダーが幅広い暗号通貨を簡単に売買・転換できるワンストップショップを提供している。今回の調査では、機関投資家の90.5%が中央集権型取引所での取引を希望していることがわかった。
一部の機関投資家は依然として暗号通貨に懐疑的だが、この資産クラスに対する主流の関心が着実に高まっていることは明らかだ。機関投資家の採用が増え続ければ、銀行のような金融機関でも暗号通貨が広く主流に受け入れられるようになるだろう。
