ビットコイン、年末まではレンジ内での値動きか=仮想通貨アナリスト

仮想通貨市場は、依然として短期的なセンチメントは弱気となっている。現在ビットコイン(BTC)価格は47,250ドルに下落。米国の消費者物価指数(CPI)のデータが6.8%という​​​​​​40年ぶりの高値を記録したことも、投資家心理に影響を与えているようだ。

Cointelegraph Markets ProTradingViewのデータによると、50,000ドルのサポートレベルまで押し上げようとする強気派の試みは打ち負かされ、BTC価格は48,000ドル以下に引き戻された。 

BTC/USDT 4-hour chart. Source: TradingView

年末も迫っている中、ビットコインの値動きがどうなるか。アナリストの見通しについて見てみよう。

建玉の減少は長期的にメリットか

ビットコインの価格が急落したことで、デリバティブ取引所でのBTC建玉は大幅に減少している。デルフィデジタルのレポートによれば、先週の市場暴落の際、過度にレバレッジされたロングポジションが清算されたことで、建玉が50%減少した。

BTC futures open interest vs. BTC price. Source: Delphi Digital

レバレッジを掛けていたトレーダーにとっては不快な経験だっただろうが、アナリストはこのようなレバレッジ解消イベントは長期的に有益であると考えている。過剰な熱狂からよりバランスの取れた取引環境に置き換わることで、次の上昇につながる可能性がある。

デルフィデジタルによれば、過去1ヶ月間の建玉の急減は、BTCの短期的な底値のシグナルとなる可能性がある。

「30日間のBTC建玉の低下は、底が形成されていること(もしくはそれが遠くはないこと)を示している」とデルフィデジタルは指摘している。

2022年まではレンジ取引か

Jarvis Labsの共同創設者であるベン・リリー氏によると、ビットコイン価格は「少なくとも月末まではこの取引レンジに留まる」可能性がある。

リリー氏は、多数の建玉清算をもたらした過去の急落の事例を挙げ、こういった大幅な下落からの回復は通常はある程度の時間がかかると強調する。

BTC futures open interest. Source: Espresso

リリー氏は「幸いなことに現在の取引レンジで買い増ししたい人にとって、これは素晴らしい状況だ」と述べている。

当面は保ち合いの展開か?

最後の洞察は、アナリスト「RektCapital」によるものだ。同氏は、2つの指数移動平均線(EMA)の間にBTC価格が位置しているチャートを投稿した

「現在は2つの主要なEMAの中に統合されている。2021年5月と同じようにだ。そして5月と同じように、これら2つのEMA間でBTC価格が保ち合いとなるのは、新しいマクロ上昇トレンドに先行する」と、指摘する。

BTC/USD 1-week chart. Source: Twitter

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