ビットコイン(BTC)は10,000ドルを突破し、3,600ドルまで下落した3月の急落からV字回復を果たした。トレーダーは、ポジティブなファクターの合流によって上昇トレンドが加速しているとみており、ビットコインの上昇の動きは始まったばかりだと考えている。
テクニカル的な分析からは、ビットコインの価格が2020年第3四半期までに15,000ドルまで上昇する可能性もある。ヒストリカルには、10,000ドルはBTC価格の心理的に重要なレベルとして機能してきた。短期間で重要な価格レベルを突破できたことは、新たな上昇につながる可能性がある。
1万4,000~1万5,000ドルが強固なレジスタンスに
ビットコインは2017年12月にまでさかのぼる長期のサイクルを突き抜けようとしている。10,500ドルに向けてさらに上昇すれば、新しいサイクルが開始され、強力な上昇ラリーに向けた地固めとなるだろう。
2019年、ビットコインが付けた最高値は14,000ドルだった。17年12月に月ベースのロウソク足も同じ水準で終値を付けている。そのため、中期的には14,000ドルが強固なレジスタンスとなるだろう。
ビットコインが10,500~11,000ドルのレジスタンスを突破すれば、14,000ドルを試す展開となるだろう。BTCがブローオフトップ(上昇局面で取引高が急増する現象)が発生する傾向があることから、15,000ドルまで上昇する可能性もあるだろう。
出典: TradingView.com XBT-USD月間チャート
半減期の後もBTCは上昇するか?
ビットコインの半減期が4日後に迫っている。
歴史的にビットコインの価格は、半減期が発生した後の10~11ヶ月で1,200%~6,000%の上昇を記録している。
またビットコインはこれまで、半減期を経た後に徐々に上昇していき、重要なレジスタンスレベルを超えている。そのため、BTCが2020年に史上最高値まで回復したとなれば、このレジスタンスを超えてさらに上昇する可能性がある。
ブロックチェーンのネットワーク上の活動などほかの強気ファクターとともに、半減期の到来により、ビットコインは上昇の勢いを維持し続ける可能性がある。
オンチェーンデータのリサーチを手掛ける企業Santimantは、次のように指摘している。
「BTCは2月中旬以来ではじめて10,000ドルを上回った。この価格の急上昇が示す知られざる側面(半減期のニュースの影に隠れているが)は、ビットコインの開発活動率が2020年を通じて顕著に成長したという事実だ」
機関投資家もビットコインに積極投資
個人投資家によるビットコイン需要は半減期を前に急増しているが、機関投資家も個人投資家と同様に積極的に投資しているようだ。
グレイスケールの第1四半期レポートによれば、グレイスケールのビットコイン投資信託への流入の88%は機関投資家からのものだった。つまり1月から3月にかけて、機関投資家は仮想通貨市場に4億4300万ドルの投資を行っている。
出典: Grayscale グレイスケールの商品への機関投資家投資の内訳
グレイスケールのレポートは次のように記している。
「今四半期の流入の88%は機関投資家からのものであり、その圧倒的多数はヘッジファンドだった。これらのファンドのマンデートと戦略的な焦点は様々だ。マルチトラスト、グローバルマクロ、アービトラージ、ロング/ショートエクイティ、イベントドリブン、および仮想通貨フォーカスのファンドが含まれている」
著名なヘッジファンドマネージャーのポール・チューダー・ジョーンズ氏は、インフレリスクのヘッジ手段としてビットコインを買い始めていることが明らかになった。機関投資家による需要はさらに増加する可能性がある。
ビットコインの楽観的なテクニカル的構造、機関投資家による需要の増加、そして半減期の影響により、2020年第3四半期にかけて、ビットコインが新たな最高値を記録する可能性があるだろう。
●セミナー日程
http://ripple.2chblog.jp/archives/30659309.html