元ロシア首相: BRICSは共通通貨を準備できていない

ロシアの元首相セルゲイ・ステパーシンは、BRICSの共通通貨を議論するのは時期尚早だと説明し、代わりに各国通貨での支払いを増やすことの重要性を強調した。特にインドや中国のような経済大国間で共通通貨を創設することの難しさを挙げた。BRICSの中には単一通貨を支持するメンバーもいるが、ステパーシンはそのような動きを検討する前に、各国通貨を使った金融協力を強化することを提唱している。

BRICS統一通貨に懐疑的なロシアの元首相
タス通信の報道によると、ロシアのセルゲイ・ステパシン元首相はBRICS共通通貨構想について、そのような動きを議論するのは時期尚早であるとの見解を示した。ステパーシン氏は、統一通貨を目指すよりも、各国の通貨を決済に利用することを増やす方が現実的だと強調した。

BRICS諸国、特にインドや中国のような経済大国間で共有通貨を確立することの難しさを強調した。同氏は次のように述べた: 「インドと中国が共通通貨を持つとは考えにくい。インドと中国が共通の通貨を持つことは想像しにくい。と強調した:

まず最初にすべきことは、自国通貨での決済です。ユーラシア銀行とBRICS銀行を円滑に運営し、そこで取引を行うことが必要だ。

自国通貨による金融協力の強化は、BRICS加盟国が将来的に統一通貨を検討する際のより良い準備になる」と示唆した。BRICSには現在、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ、イラン、エジプト、エチオピア、アラブ首長国連邦(UAE)が加盟している。

ステパシンは注意を促したが、イランなど一部のBRICS加盟国は、BRICS単一通貨の創設と、決済における各国通貨の利用拡大を主張している。

最近の報告によると、イランはBRICS経済圏の共通通貨開発でロシアを支援したという。さらに、中国とロシアはBRICS内での自国通貨使用を推進しており、最近では中国の李強首相とロシアのミハイル・ミシュスチン首相が金融と通貨における協力強化に焦点を当てた協議を行った。

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