億万長者のピーター・ティールが設立したベンチャーキャピタル（VC）のファウンダーズ・ファンドは、2023年後半に2億ドル相当のビットコインとイーサリアムを取得したとみられている。このVCは、ビットコインの価格がまだ30,000ドル以下だった頃にビットコインの購入を開始したと伝えられている。
ファウンダーズ・ファンドによる暗号への新たな関心
2023年後半、ドイツ系アメリカ人の大富豪ピーター・ティール氏が設立したベンチャーキャピタル（VC）のファウンダーズ・ファンドは、ビットコイン（BTC）とイーサリアム（ETH）に2億ドルを投資したとみられている。ロイターの報道によると、2億ドルは2つの主要暗号通貨に均等に分けられたという。
同レポートに詳述されているように、このVCのこれまで未公開だった投資は、デジタル資産市場への関心の復活を示すものと見られている。この投資以前は、ティールが設立したベンチャー企業は、シリコンバレーの多くの同業者とともに、暗号通貨への投資をほとんど控えていた。
現在、一般的に暗号の冬と呼ばれている期間中、BTCやETHを含む暗号通貨の米ドル価値は、約2年ぶりの水準まで急落した。数多くの暗号専門家は、2022年の暗号市場の困難は、Do Kwon氏の帝国の没落と、Sam Bankman-Fried氏が共同設立した暗号通貨取引所FTXの崩壊に起因するとしている。
市場の暴落で多くの投資家が数十億ドルを失ったにもかかわらず、暗号に賭けた最初のシリコンバレーのVCの1つであるファウンダーズ・ファンドは、デジタル資産を清算し、18億ドルのリターンを得ることに成功した。
しかし、暗号市場の下降スパイラルによって現金化を余儀なくされた1年後、Founders FundはBTCの価格がまだ30,000ドル以下だった頃にBTCの購入を開始したと伝えられている。この購入プロセスは数ヶ月間続いたと見られている。
本稿執筆時点で、1BTCは48,812ドル強で取引されており、このVC企業の最新の暗号賭けがすでにプラスのリターンをもたらしていることを示唆している。
