アルゼンチンを拠点とする石油・ガス会社Tecpetrolは、石油探査活動に暗号通貨マイニング事業を含めることの利点を報告した。Tecpetrol CEOのRicardo Markous氏によると、暗号通貨を採掘するためのオンサイトベントガス発電機を含めることで、Vaca Muerta油田に位置する探査プロジェクトLos Toldos IIの石油生産量が5倍に増加したという。
Tecpetrol社は、アルゼンチンで暗号通貨を採掘し、石油生産量を増加させるために排気ガスを使用している。
アルゼンチンに本社を置く石油・ガスの採掘・処理会社であるTecpetrolは、現場活動の一部に暗号マイニングを導入した。ラタムの数カ国で17万バレル以上の原油を生産する同社は、標準的な石油採掘とガス処理活動に、排気ガスを利用した暗号通貨マイニングを混ぜることで、生産量を5倍に増やした。
Tecpetrol社のCEOであるRicardo Markous氏は、Vaca Muerta油田にある試掘石油プロジェクトLos Toldos IIにおける同社の増産は、このプロジェクトがまだ新しく、その輸送と処理のためのインフラが不足していることから、他の方法では使用することができないオンサイトベントガスの利用によって達成されたと説明した。
マーカス氏は、同社が排出削減企業であるUnblock社と提携し、この未採掘ガスを利用して、暗号通貨のマイニングを行う12のモジュール式データセンターに供給する8台の発電機に電力を供給するという新たな戦略を実施したことを強調した。
これにより、ロス・トルドスIIの石油生産量は1日あたり50立方メートルから300立方メートルへと大幅に増加した。マーカスは、ガスフレアと比較して温室効果ガスの排出を11%削減できると詳述している。
このガスエネルギーを利用するUnblock社は、12月にCrusoe Energy社、Pampa Energia社、Petrocuyo社の参加を得て、このフレアガスのビットコインマイニングの可能性を利用するために1500万ドルを調達した。