中国銀行上海支店は、デジタル人民元を使用した貴金属の決済を初めて完了した。現地メディアの報道によると、この取引は12月19日に完了し、上海金取引所は海外で資金を受け取った後、1400万ドルの貴金属取引を決済することができた。
中国銀行、デジタル人民元で初の国境を越えた貴金属取引を完了
中国銀行上海支店は、中国中央銀行のデジタル通貨（CBDC）であるデジタル人民元を使用した初の貴金属決済を完了したと発表した。同行は上海金取引所と緊密に連携し、海外で受け取った資金をデジタル人民元で取引した。この取引では、未公開の貴金属と引き換えに1,400万ドルが支払われた。
現地メディアによると、中国のデジタル人民元が貴金属取引に使われるのはこれが初めてだという。中国銀行上海支店のスポークスマンは、上海を国際的な金融ハブとして確立するために、この取引の関連性を強調した。彼はこう述べた：
この口座は、上海の自由貿易試験区推進戦略の綿密な実行を支援し、国際貿易センターの品質とアップグレードを促進するために、財務的な強みに貢献するでしょう。
これは中国銀行が今月デジタル人民元を利用して達成した2つ目のマイルストーンである。12月14日には、上海支店と香港支店の間で、鉄鋼会社の宝鋼集団と高級鉄鋼製品メーカーの宝通企業との間の決済を促進した。340万ドルの輸入鉄鉱石決済は、商品分野でのデジタル人民元のデビューとなった。
中国はまた、国際的なデジタル人民元による小売決済の導入にも力を入れており、先ごろシンガプール金融管理局（MAS）との提携を発表し、両国で観光客が観光目的でデジタル人民元を利用できるようにする試験的なプログラムを実施した。
