スイスを拠点とする暗号に親和的なSEBA銀行は、香港で営業するための原則的認可を取得したと発表した。規制当局の承認により、スイスの銀行の現地法人は、中国地域における暗号資産のための様々なサービスの認可プロバイダーとなることに近づいた。
SEBA銀行、香港での完全な暗号ライセンスに向けて一歩を踏み出す
ツークに本社を置く暗号銀行SEBA Bankの子会社であるSEBA香港は、中国特別行政区の証券先物委員会(SFC)から原則的な認可を受けたと、銀行が水曜日に発表した。
SEBAバンクは香港で規制業務を行うライセンスを申請しており、これにより店頭デリバティブやストラクチャード商品などの暗号関連商品を含む証券の取引が可能になる。
スイスの大手銀行ジュリアス・ベアが支援するSEBA銀行は、デジタル時代の資産管理、投資、取引ソリューションを提供している。香港のライセンスを取得することで、その子会社は伝統的な証券と仮想資産の両方で一任口座の資産運用を行うことも可能になる。
香港は、暗号ビジネスのための条件を整備することで、コビッド19パンデミックの余波を受け、世界的な金融ハブとしての地位を復活させるための措置を講じている。6月、香港は取引プラットフォームや取引所に特別ライセンスの取得を義務付ける、リテール暗号取引のルールを導入した。
「SEBAグループは、デジタル資産の価値を認識する司法管轄区において暗号投資家にサービスを提供したいと考えています。SEBA香港のエイミー・ユー最高経営責任者(CEO)は、「我々は、香港が世界的な暗号市場のリーダーになる道のりに大きな可能性を感じており、その軌跡に貢献できることを楽しみにしている」と語った。
SEBA香港は、SFCが設定したすべての条件を満たし、ライセンスを取得した場合、暗号機能を備えた投資サービスを提供する中国地域でライセンスを取得した最初の企業のひとつになると、スイスの銀行は発表の中で指摘した。
このグループには、Hashkey ExchangeやOSLのような企業も含まれるとブルームバーグは報道している。ロイター通信によると、SEBA Bankがライセンス取得を目指すのは、スイス金融市場監督局(FINMA)の監督下にあるスイス、アブダビに次いで香港が3番目となる。