バンコク政府は、ソーシャルメディア・ネットワークが詐欺を阻止するのに十分な役割を果たしていないとして、タイのフェイスブックを閉鎖しようとしている。当局によると、詐欺師はユーザーを偽の企業や暗号通貨に投資するよう誘い込んでおり、苦情が殺到しているという。
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タイの当局は、人気のソーシャルメディア・プラットフォームであるフェイスブックが詐欺を助長し、詐欺師と共犯関係にあり投資家を騙していると非難した。火曜日にバンコク・ポスト紙が報じたところによると、デジタル経済社会省は今月、タイにおけるフェイスブックの閉鎖を刑事裁判所に求める予定だという。
同省は、長年にわたり同省や関連政府機関が詐欺と認定した広告の削除に何度も協力を要請しているにもかかわらず、フェイスブックが詐欺師のスポンサーページの審査に協力しなかったことを非難している。ロイターの取材に対し、チャイウット・タナカマヌソン大臣は次のように述べた:
このような偽のページで詐欺をさせるのであれば、フェイスブックを閉鎖し、タイでのサービス提供を許可しないよう裁判所に求めている。
デジタル技術省はさらに、フェイスブックで行われた詐欺には、偽の会社にお金をつぎ込ませたり、デジタル通貨を取引させたりするようユーザーを誘い込むことも含まれていると説明した。詐欺師たちはまた、同国の証券取引委員会(SEC)などさまざまな政府機関を装い、有名人や企業の名前や画像を悪用して投資家を騙していた。
詐欺師とフェイスブックに対しては、タイ王国警察も刑事裁判と民事裁判の両方で別途訴訟を起こす予定であることを、チャイブット氏は月曜日、警察関係者と証券取引委員会(SEC)などの代表者との会合後に明らかにした。
同氏はまた、証券監督当局を含む民間人や政府当局が、これまでにタイの司法当局に詐欺事件に関する約30万件の苦情を提出したことも明らかにした。
タイで6,500万人のユーザーを持つフェイスブックは、詐欺ページのブロックに協力しているが、チャイウット氏によると、こうした努力は詐欺を抑制するには十分ではないという。同氏は、フェイスブックが広告収入を得るスポンサーページに関する審査システムを強化すべきだと主張した。